退職金の平均額
セカンドライフを考えると,気になるのが受け取れる退職金の額です。実際,どれくらい受け取れるのでしょうか?ここ何年かの平均を見てみましょう。定年退職の場合,平成7年は1800万円,平成11年は2000万円,平成15年は2040万円,平成19年は2200万円と,推移を見ると上昇傾向にあることが分かります。退職事由が会社都合,自己都合の場合では,増減にばらつきがあるようです。学歴別に見ると,満勤の場合,大卒で2650万円,高卒で2100万円となっています。勤続年数では,大卒を例に取ると,25年で1500万円,30年で2200万円と,転職組みの退職金は高卒の満勤より少ないか同程度になっていることが分かります。これは,会社規模によっても異なります。
定年後の退職金
定年退職のときに,多くの人は退職金を受け取ります。かなりの高額になる場合がありますので,一時金を支払い,その後企業年金として定期的に支給する方針を取っている企業が多いようです。実際に,退職金の相場とされている額を支給されている人はあまりいないかも知れません。定年後,退職金を使って悠々自適に暮らそう,と考えていた人には,予想外の事態となってしまいます。それで,定年後のことを考えると,退職金を当てにするよりも,運用によってある程度老後資金を増やすことを検討しておかなければなりません。また,現役世代で転職を考えている人も,勤続年数によって退職金が減ってしまう,という現状も頭に入れて将来設計をする必要があるでしょう。
松下電器の退職金
退職金の支払いは,法律によって定められた制度ではなく,いわば慣習として取り入れられてきたものです。ですから,退職金を支給しないからといって,それは違法なことではありません。それで,最近では退職金制度を設けていなかったり,退職金制度を廃止したりする企業も増えています。そのうちの一つが,松下電器です。松下電器は退職金として支給せずに,給与として前払いする「全額給与支払型社員制度」を設けています。導入前に社員の多くがこの制度を希望したと報じられましたが,税制面での不利な点も指摘されています。これに対して,外食チェーンの「ワタミ」は,対象金制度を廃止し,給与体系も変更しない,という方針です。